手掌多汗症とは
日常生活をする上で、さまざまな困りごとをもたらすほど手のひらから汗が出る症状を「手掌多汗症」といいます。
手掌多汗症は、手のひらにたくさん汗をかき、日常生活に大きく影響を及ぼします。
たくさんの汗が出ますが、汗腺の数、分布、形は人による違いはありません。手のひらは、緊張や集中といった精神活動が交感神経に伝わることで発汗を起こします。
紙を持ったり、文字を書いたりする時に紙が濡れてしまう。握手をすると相手に不快感を与えてしまうのではないかと心配になる。パソコンやスマートフォンなど、電子機器が壊れてしまうことがあるなど、生活にさまざまな影響が出るといわれています。
汗が出はじめると気になり、それを意識しだすと、さらに汗をかくという悪循環におちいってしまうことがあります。また、治療法があることの認知が広がっていないために、成人になっても職場や日常生活に支障を抱えたまま、汗で困っている方が大勢います。
発汗を抑える主な治療法として、塗り薬、注射薬、抗コリン経口薬、イオントフォレーシス、手術などがあります。診断基準を満たした方は12歳から保険適用の塗り薬で発汗を抑える治療ができます。